「まっすぐ打つためにはヘッドをどのように動かしたらいい?」
「フェースは開閉する?しない?どっちが正解なの?」
パッティングでこのように悩む人は多いのではないでしょうか。しかし、それらの意識に捉われていると、かえってストローク自体はぎこちなくなるかもしれません。
ゴルフの約4割を占めるパッティングでは、ゴルファーの体格や構え、そして使用するパターによりストロークの軌道も異なります。
この記事では、パッティングの軌道が身につくと話題の練習用器具「Wellstroke(ウェルストローク)シリーズ」を実際に使用し、その効果をレビューします。
1万人以上のゴルファーを診断してきた「NERD GOLF」の辻本店長による、再現性の高いパッティング練習法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
同じメーカーから販売されているパターマット「Wellputt Stroke Master」のレビュー記事はこちら
【Wellputt Stroke Masterレビュー】パター練習の質が変わる高機能パターマットを徹底解説|ブログ|NERD GOLF | SHOP・工房一体型インドアゴルフ練習場
この記事の監修者:NERD GOLF店長 辻本氏

「まっすぐ引かなきゃという思い込みが、多くのゴルファーを苦しめています。ほとんどの人は、緩やかな円弧(アーク)を描くのが自然。Wellstrokeは、自分にとって最も自然で再現性の高い軌道を身につける要素がたくさん入っています」(辻本)
【プロフィール】
これまで1万人以上のゴルファーを診断し、悩みを解決してきたインドアゴルフ「NERD GOLF」の店長。フィッター兼クラフトマンとして過去に表彰を受けたほか、あらゆるゴルファーのスイングタイプに精通し、レベルアップに貢献してきた実績を持つ。
理想的なストローク軌道が身につけられる「Wellstrokeシリーズ」とは?

Wellstroke(ウェルストローク)シリーズ(以下、Wellstroke)は、パターやストロークタイプに合った最適なアーク(円弧)軌道を見つけ出し、再現性の高いパッティングを身につけるためのトレーニングツールです。
PGAツアーのジョーダン・スピースプロのコーチであるキャメロン・マコーミック氏が監修し、さまざまなツアープロも練習に取り入れるほど再現性の高いパッティングを身につける機能が詰まっています。
【Wellstrokeの主な特長】
①5つのアークタイプから選べる

出典:https://www.tekwind.co.jp/WLP/products/entry_s460.php
Wellstrokeシリーズの種類は全部で5つ。ストローク軌道の曲がり度合いで分けられ、12°・15°・18°・21°・ 24°と5つのアークタイプに対応しています。
使用するパターに合わせて最適なストローク軌道が身につけられるなど、ラインナップも豊富です。
②目で見てわかる正しい軌道ガイド

マット上には、パターヘッドとスイートスポットが分かる軌道がプリントされています。この軌道をなぞるようにストロークさせることで、正しい動きを体に覚え込ませることができます。
③正確なセットアップをサポート

マット上のガイドラインを目安に、目や肩の位置を再確認できます。毎回同じアドレスを再現し、身につける練習に役立ちます。
④ゲート練習で精度が向上
マットに設けられた穴にティーを刺すことで、パターヘッドやボールが通るゲートが作れます。ゲートがあることで、インパクト時のフェースの向きや打ち出し方向がよりシビアに感じられるため、打ち出し角度の精度を高める練習ができます。
製品仕様(本体サイズ)
| 幅(W) | 20cm |
| 奥行(D) | 81cm |
| 高さ(H) | 1cm |
| 付属品 | 専用ケース |
| 価格 | 9,980円(税込) |
※オプションのWellstrokeインドアティー(4,980円・税込)はこちらから購入可能→https://www.tekwind.co.jp/WLP/products/entry_16438.php
まずは自分のパターに合うWellstrokeシリーズを見つけよう

「多くの人が、パターは真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すものだと思っています。しかし、そのストレートな軌道が自然に合う人はごく少数です。ほとんどの場合はクラブの構造上、緩やかな円を描くように動かすほうが理にかなったストロークができます」(辻本店長)
Wellstroke選びに必要な条件は、自分のパターのトゥハング角※を知ることから始めましょう。

出典:https://www.tekwind.co.jp/WLP/specials/entry_628.php
【トゥハング角とは】
パターの重心位置によって決まる、フェース面の傾きを示す角度のことです。シャフトを机や指の上で水平に支えた時にフェースがどう傾くかで判断できます。
- フェース面が真上を向くタイプは12°がおすすめ
フェースの開閉が少ないマレット、大型マレットタイプのパターは、ストレートに近いアークになります。が適しています。おすすめのWellstrokeは「12°」が良いでしょう。
- フェースのトウ側が下を向くタイプは15~18°
トゥハング角が大きいピンタイプのパターは、ストローク中にフェースが自然に開閉します。一般的なピン型パターであれば15°や18°が向いています。
- トゥハング角が大きいパターは21~24°
L字型パターのようにさらにトゥハング角が大きいものは21°や24°といった、より強いアークがマッチします。
トゥハング角から判断できるアークタイプの目安

出典:https://www.tekwind.co.jp/WLP/specials/entry_628.php
| 0° フェースバランス | Wellstrokeアーク12° |
| 1°~20° 1/4トゥハング | Wellstrokeアーク15° |
| 21°~45° 1/2トゥハング | Wellstrokeアーク18° |
| 46°~70° 3/4トゥハング | Wellstrokeアーク21° |
| 71°~90° フルトゥハング | Wellstrokeアーク24° |
さらに重要!ストロークにはライ角も大きく影響する

「ストロークの軌道は、地面と平行なアークだけでなく、体の前傾によって生まれる垂直方向の軌道も存在します。これを決めるのが『ライ角』です。自分に合わないライ角のパターを使っていると、どんなに良い練習器具を使っても、自然なストロークはできません」(辻本店長)
トゥハング角がストロークの「横の動き」に関わるのに対し、ライ角は「縦の動き」、つまり構え方やストロークの上下の軌道に大きく影響します。
| ライ角の種類 | ストロークの特徴 |
| アップライト | ・自然とボールに近づいて構えることになる・ストロークはより直線的な(ストレートな)軌道 |
| フラット | ・ボールから離れて前傾が深くなる・ストロークはより円弧の強い(アークが強い)軌道 |
せっかく自分のトゥハング角に合ったWellstrokeを選んでも、パターのライ角が自分の体格や構えに合っていなければ、不自然な動きを強いられ練習の効果も半減してしまうでしょう。
自分のパターが本当に合っているか不安な方は、専門店でライ角のチェックもしてみてください。(NERD GOLFでもご相談可能です!)
「体格や癖などもあるので、一概に上記がすべてではありません。自分が最もスムーズに違和感なく振れる感覚も大事ですので、実際にパターを素振りしてみて、身体が自然に動きそうだと思う軌道も検討材料にしてください」(辻本店長)
Wellstrokeがパットの上達につながる理由とは?

パター上達にWellstrokeが役立つのは、以下の3つの理由からだと考えられます。
- 自分に合ったアーク軌道が身につく
- セットアップの再現性が高くなる
- ゲートを使用したドリルで打ち出し角度の精度が上がる
理由①自分に合うアーク軌道の練習ができる
Wellstrokeが上達に役立つ理由の1つ目は、さまざまなアークタイプが用意されている点です。
1つの例として、トゥハング角が大きいパターほどストローク中にフェースを開閉させる動きが強くなります。
Wellstrokeはこのパターの特性に合わせて24°まで用意されているため、パッティングスタイルのほかに、使用パターによる理想的なストローク軌道の練習ができます。
理由②セットアップの再現性が高くなる
マットのガイドラインと自分のアドレスを合わせられるので、目や肩の位置も同様に常に確認しながら同じセットアップを保てます。
再現性の高いパッティングは再現性の高いアドレスから生まれやすいため、Wellstrokeではこの効果も期待できるでしょう。
ここでワンポイント!【辻本流スタンス判断方法】
自然なスタンス幅を見つける方法として、次の動作を試してみてください。

①両足を揃える
②足を揃えた状態から右つま先を90度に開く
③開いたつま先の位置に合わせて右足を移動する
「個人差はありますが、多くの人の場合は自分の肩幅に近いスタンス幅の目安になりますよ!」(辻本店長)
理由③ゲートを使用したドリルで打ち出し角度の精度が上がる

出典:https://www.tekwind.co.jp/WLP/products/entry_16438.php
狙ったラインに正確にボールを打ち出すためには、インパクトでフェースをスクエアに戻すことが求められます。
Wellstrokeに設けられているガイド穴を活用して、練習をしましょう。屋外ではティー、室内では別売りのインドアティー(4,980円・税込)でゲートを作り、それに触れないようにストロークの練習をすれば、インパクトの精度が向上します。
【体験談】Wellstrokeを使って感じたメリットは3つ

続いては、実際にWellstrokeを使用して感じた特長をご紹介します。
体験してみるとストロークの癖が目で見てわかる以外にも、持ち運びやすさや練習の変化を実感できるまでの即効性など、手軽に活用できるトレーニングツールだと感じました。
メリット① 自分の軌道がわかる
角度の違うモデルを試すと、振りやすさがまったく異なることに驚きます。これまで考えていたまっすぐ打つという意識が、実は自分にとって不自然な動きだったことに気づかされました。
むしろ自然な円弧に沿って動かすほうが、力みなくヘッドがスムーズに動きます。自分の感覚に合った軌道を見つけることで、迷わずパッティングができると思います。
メリット② 短時間で変化を実感できる
ガイドラインのおかげで、自分のストロークがいかにズレているかが一目瞭然でした。そのため、問題点もすぐに判断でき、短い練習時間でもストロークを安定させる練習にすぐ移れます。感覚だけに頼るのではなく、ガイドラインという明確な基準があるため、再現性の高い動きを効率良く身体に覚えさせることができると感じました。
メリット③ 持ち運びが便利で練習場所を選ばない
薄くて軽量なため、キャディバッグに入れてコースに持ち運んだり、持ち帰って自宅のカーペットの上で手軽に練習したりもできます。練習の効果を出すには継続が大事だと言われていますが、その点でもWellstrokeは練習のハードルを下げてくれるのではないでしょうか。
【辻本店長おすすめの練習ドリル】基本と応用で使い分けるとWellstrokeの練習効果も倍増
自分のパターに合うWellstrokeを見つけた後に、どのような練習をすれば良いか辻本店長にお聞きしました。
「練習ではただマットをなぞる以外にも、一手間加えることで練習の成果はさらに高まりますよ。ただ反復練習するだけでは、なかなか上達には結びつきません。それぞれの練習にどんな目的があるのかを理解し、課題を意識しながら取り組むことで、練習の質は格段に上がります」(辻本)
【基本のトレーニング】アドレスと素振りで土台を作る
①アドレスを固定する

毎回、マットのガイドラインを目安に目の位置を合わせることを意識します。
②軌道をなぞって素振り

ボールを打つ前に、マットのガイドラインに沿ってヘッドを動かす素振りを繰り返し、正しい軌道とフェースの開閉を身体に覚えさせましょう。
【応用ドリル】ゲート練習で精度を高める
基本練習で打ち出し方向が安定してきたら、インパクトの精度を上げるため、段階的に難易度を上げて練習してみてください。
①ボールが通るゲートを作る

ボールの前方、ボール1個分がギリギリ通る幅でティーを2本刺し、そのゲートの間をボールが通るようにストロークします。
②ヘッドが通るゲートを作る

ボールが通るようになってきたら、テークバック側のヘッド軌道の両脇にもティーを挿します。パターが当たらないように振ることで、さらにストローク軌道が安定します。
Wellstrokeの購入前に確認したいポイント(Q&A)
Q. Wellstrokeはどんな人におすすめですか?
A. パッティングの軌道に迷いがある方、ショートパットの精度を上げたい方、そして毎回同じように構えられない方に特におすすめです。自分のストロークの基準を作りたいゴルファーに向いています。
Q. どのアークモデル(角度)を選べばいいですか?
A.ご自身が使用されているパターのトゥハング角に合わせて選ぶのがおすすめです。トゥハング角の確認は、お近くのゴルフショップ等で確認するか、今回の記事でご紹介した図や表も参考になります。迷った場合はNERD GOLFでも試打できますので、いつでもご相談ください。
Q. 自宅のカーペットでも練習できますか?
A.はい、可能です。リアルなグリーンの速さで練習したい場合は、Wellputt Stroke Masterの高速マットの上で使用すると、さらに練習の質が高まります。
Q. 室内でティーが挿せない場合は?
A.室内でティーを挿すことができない場合は、オプションのWellstrokeインドアティー(4,980円・税込)を購入することで、ご自宅でもゲートドリルの練習ができます。
Q. 左利き用のマットもありますか?
A.はい、左利き用のWellstrokeも全種類(12°〜24°)用意されています。
まとめ:Wellstrokeでパッティングの悩みを解消しよう
Wellstrokeシリーズを試すと、パッティングが上手くいかない理由が目に見えてはっきりとわかります。
これまで気づかなかった自分の癖がわかるうえ、理想となるストローク軌道の参考にもなるため、これまで行ってきたパター練習とは内容も質も変わると感じました。
パターに自信がない方や新しい練習方法を探している人は、一度Wellstrokeを試してみてはいかがでしょうか。
- Wellstrokeシリーズの購入はこちらから
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https://item.rakuten.co.jp/tekwind/wellstroke_arc12
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- Wellstrokeインドアティーの購入はこちらから
楽天市場:
https://item.rakuten.co.jp/tekwind/wellstroke_indoor_tee4pc
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https://www.amazon.co.jp/dp/B012O4XXJ4
NERD GOLFではWellstrokeシリーズを今すぐ体験できます!

「自分に合うストローク軌道がわからない」「実際に試してから購入したい」という方は、ぜひNERD GOLFにお越しください!
NERD GOLFでは、辻本店長のアドバイスを受けながら自分のパッティングに合う最適なWellstrokeシリーズを見つけることができます。
会員登録は必要なし!
2階のパターコーナーを予約すれば、1時間 1,100円で家庭用スクリーンパター練習機含め、WellstrokeやWellputt Stroke Masterが使い放題です!
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