プロゴルファーの使用やインドアゴルフの普及も後押ししたことで、弾道計測器は一般のゴルファーにも馴染み深いものになってきました。

ただメーカーからはさまざまな弾道計測器が発売されており、どの機種が優れているか、判断に迷う人も多いでしょう。

この記事では弾道計測器に興味がある方へ向けて、

  • 弾道計測器の種類
  • 弾道計測器の選び方
  • おすすめの弾道計測器

弾道計測器の比較とおすすめの機種を紹介していきます。

弾道計測器の機能

近年では弾道解析に必要なデータも、正確かつ、高い精度で計測できるようになりました。
データを生かし、計測結果を上手く分析するためにも、いまいちど弾道計測器の機能について学んでいきましょう。

以下では弾道計測器に搭載されている機能や、表示されるデータの役割について解説します。

データ表示の正確性

弾道計測器の最大の特徴は、データを正確に把握し、数値化できる点です。データの正確性は、弾道計測器に搭載されたレーザー技術やカメラの性能で精度が変わってきます。

弾道計測器の計測方法と特徴

レーダー式・レーダーを利用した技術でボールとクラブの動きを計測
・インパクトの瞬間から地面への着地までのボールを追尾して解析
・クラブの軌道やボール衝突時のデータも計測
カメラ式・複数のカメラを搭載
・インパクトの瞬間前後を撮影して解析
・高性能カメラは1秒間に最大10,000枚の撮影が可能

レーダー式の弾道計測器では、ドップラーレーダー方式がよく利用されています。

ドップラーレーダー方式は電波の反射を利用してボールを追尾する技術であり、屋外・屋内問わず、正確に追尾できる点が特徴です。

カメラ式は本体に搭載されたカメラにより、インパクトの瞬間を撮影して弾道や飛距離を高い精度で計測する測定機能です。

両方式ともデータの把握や結果を、高い精度で正確に表示できます。

飛距離測定

飛距離測定では、飛びの3要素といわれる以下の数値を利用して算出されます。

  • ボールスピード
  • 打ち出し角度
  • スピン量

それぞれの数値がバランスよく組み合わさることで、最大キャリーが伸び、飛距離が出ます。下記ではもう少し詳しく説明していきます。

ヘッドスピード、ボール初速

  • ヘッドスピード(m/s)

出典:トラックマン

インパクトまでのクラブスピードを表す数値です。

弾道計測器の精度が高くない時代には、飛距離を把握するための判断指標となっていました。今でも飛距離の目安を知るための値として、一般的に使われています。

ヘッドスピードと飛距離目安

一般男性・42m/s前後で220~240ヤード
・45m/s以上なら250ヤード以上
一般女性・35m/s前後で180ヤード前後
・40m/s以上なら220ヤード前後
  • ボール初速


出典:トラックマン

インパクト直後のボール速度を指し、飛距離に一番影響する数値です。
クラブやボールの反発や抵抗により速さは変わります。ヘッドスピードが速くても、ミスショットによりボール初速が遅くなると、飛距離は伸びません。

スピン量と打ち出し角

  • スピン量


出典:トラックマン

インパクト直後のスピン量を指します。
スピン量が多いとボールが高く上がり、スピン量が少ないとボールがドロップします。ともにボールが早く着弾するので、飛距離が出ません。
ドライバーの最適スピン量は2,000〜3,000回転とされており、それ以外の範囲だと飛距離に影響します。
スピン量はフックやスライスの要因であるスピン軸にも関係してくるため、過度な回転数が表示された場合は改善が必要となります。

  • 打ち出し角度


出典:トラックマン

インパクト後のロフト角度から算出されます。
アマチュア一般男性の打ち出し角度は、ドライバーでおおよそ13〜15度程度です。それ以上高くなると球が上がりすぎて、飛距離がロスしてしまいます。
ただクラブによって、最適な打ち出し角度は変わります。重心位置が高いクラブはスピン量が抑えられるので、少し高めの打ち出し角度が必要です。角度次第でスピン量にも影響するので、クラブの重心位置にも注目する必要があります。

スマホ・タブレット連携

出典:トラックマン

弾道計測器で計測したデータは、本体への保存が可能です。

スマートフォンやタブレットと連携できるタイプなら、練習後にデータを確認したり、復習に生かしたりといった使い方もできます。

弾道計測器との連携ができる機種なら、効率よくスイング改善に取り組めます。

ゴルフ弾道計測器の選び方

弾道計測器はデータを正確に再現でき、スイング改善に活用できる機能がどれだけ搭載されているかで評価がわかれます。

以下では、評価に必要な点を挙げますので、弾道計測器選びの参考にしてください。

測定項目

弾道計測器は、機種により測定できる項目数が異なります。
価格が高い機種だと測定数も多く取得でき、簡易機種になると最低限の項目だけ取得します。

測定項目例

測定項目表示
飛距離yds(ヤード)
スイングスピードm/s
ボールスピードm/s
スピン量rpm
入射角度°
打ち出し角度°
フェース角度(インパクト時)°
落下角度°
最高到達点yds(ヤード)

これ以外にも、スマッシュファクター(ミート率)やクラブパス(クラブ軌道)を計測してくれる計測器もあります。

弾道を正確に再現するためには、インパクトのロフト角度やスピンの傾き軸など、必要なデータは多岐にわたります。この測定項目が多いほど測定データ量も豊富となり、正確な解析が可能となるわけです。

精度

弾道計測器の精度は、搭載されている機械の処理能力で変わります。

計測器で使われている機能は、おもにレーダー式とカメラ式の2種類です。以下、それぞれの機能を解説します。

  • レーダー式

計測に使用する機能は、ドップラー効果を利用したレーダー技術です。

ドップラー効果は、身近な例でいうと救急車のサイレンが挙げられます。
距離や物体に対する電波の反射によって周波数が変わる原理であり、弾道計測器ではこの原理を利用して計測を行います。

計測時はクラブやボールに対してレーダーを発射し、ボールが「飛んでから地面に着地する瞬間までの計測」を行うため、高度な技術が必要です。

  • カメラ式

インパクトの瞬間をハイスピードカメラで捉えて解析する方式です。

精度を高めるために複数のカメラを使用し、ボール初速や打ち出し角度、スピン量などを正確に解析します。

インドアゴルフ施設のなかには正面や後方だけでなく、天井にカメラを設置している施設もあります。精度を向上させる目的と、インパクト時に真上からの目線で録画することで、軌道修正の改善に生かすためです。

多角的に撮影する活用法もカメラ式ならではの特徴といえます。

使いやすさ

弾道計測器からはさまざまなデータを取得できます。
ただ、データの表示結果がわかりにくいと感じる人もいるのではないでしょうか。

使いやすさは、

  • モニターの結果が見やすい
  • データ確認を簡単に判別したい
  • データをうまく活用したい

上記をクリアできる機種が使いやすいタイプといえます。

測定項目が多いと判断に慣れるまでは時間がかかります。もし、取扱説明書を見ても理解が難しい場合は、メーカーに直接問い合わせるようにしましょう。高機能タイプの弾道計測器では、機械に精通した人間に資格制度を設けているメーカーもあります。
メーカー認定のクラフトマンが身近にいれば、その人に相談するのもひとつの方法です。

アプリ連携

弾道計測器では解析結果の保存や確認が可能です。

もし本体以外でデータを確認したい必要に迫られたら、モバイル機器など、アプリと連携できる機種を選びましょう。アプリを使えばスマートフォンやタブレットなど、モバイル機器での共有が可能になります。

スマートフォンやタブレットで確認できるメリットは、あとからでも見直せる点です。どこにいてもアプリを使えば、いつでも分析内容が確認できます。

おすすめのゴルフ弾道計測器

この章では、高機能の機器から簡易的な機種のほか、iPhoneを弾道計測器代わりにできるアプリを紹介していきます。

それぞれ特徴があるので、搭載された機能に注目してご覧ください。

高機能なおすすめ機種

高機能のおすすめ弾道計測器は以下の8機種になります。

製品名本体価格(税込)
スカイトラック324,500円
ブッシュネル ローンチプロ3,499.99ドル(日本円で52万前後)
※為替レート:1ドル=149円の場合
Rapsodo MLM2 Pro88,000円
GOLFZON WAVE495,000円
GARMIN Approach R1088,800円
スイングキャディ SC300i87,780円
フライトスコープ mevo+315,000円
フライトスコープmevo71,500円

1.SKYTRAK(スカイトラック)

出典:スカイトラック

スカイトラックはカメラ式弾道計測器で、室内・屋外両方使用できます。
日本プロゴルフ協会(PGA)からも推薦されているスカイトラックのモバイル版です。

モバイル(ios12.0以降)とPCに対応しており、付属の弾道計測アプリでは11種類のデータを数値化・表示してくれます。スカイトラックでは練習モードのほか、最大8人で20コースのストロークプレーも楽しめる機能付きです。
オプションのモーションリプレー機器を加えれば、後方からのスイングも解析可能となり、本格的なスイング分析もできます。

持ち運びが楽なうえ、電源ON後30秒でセットアップできる利便性も兼ね備えた弾道計測器です。

スカイトラック(公式サイト)本体価格:324,500円(税込)

2.ブッシュネル ローンチプロ

出典:ブッシュネル

距離計で高い評価を受けているブッシュネル社のカメラ式弾道計測器です。
GC Quad(ジーシークワッド)を展開しているForesightSports社と共同開発をしました。

3つのカメラと赤外線との組み合わせで、毎秒数千フレームでキャプチャして弾道測定を行います。
ローンチプロでは12種類のデータ項目が測定でき、PCと連携すればシミュレーションゴルフも楽しめます。
使用の際は、無料と3種類のサブスクリプションコース、または買い切りのなかから選択可能です。サブスクリプションなしの無料コースだと一部制限がかかり、表示できない測定項目がでてくるので注意してください。(飛距離・ボールスピード・トータルスピード・打ち出し角度・ヘッドスピード・スマッシュファクターのみ使用可)

屋内・屋外ともに使用できます。

※日本の正規販売店では取り扱っていないため、保証はついていません。

ブッシュネル ローンチプロ(公式サイト)※米国本体価格:3,499.99ドル(日本円で52万前後)※為替レート:1ドル=149円の場合

3.Rapsodo MLM2 Pro モバイル弾道計測器

出典:ラプソード

Rapsodo MLM2 Proは2種類の光学カメラを使用し、精度の高い測定が可能です。
240FPSハイスピードカメラでは、インパクトの瞬間や後方からの弾道軌跡をイメージした結果を画面に表示できます。

iosとアンドロイドとの互換性、30,000以上のシミュレーションゴルフが可能、ボールスピードやスピン量といった13個の測定項目を表示できるなど、多機能を有した点も特徴といえます。

なかでも「Rapsodo Combines」機能では、ショット傾向やプレー全体の測定結果をもとに、改善点の把握・効果的な練習計画が立案可能ですので、購入検討する方はその点にも注目してみてください。

・サブスクリプションについて
プレミアムメンバーになれば、10,000のショット保存やRapsodo MLM2 Proすべての機能が利用できます。

数秒でセットアップでき、コースと練習場どちらも使用できるなど、室内外問わず気軽に使える機種です。

Rapsodo MLM2 Pro モバイル弾道計測器(公式サイト)本体価格:88,000円(税込)

4.GOLFZON WAVE

出典:ゴルフゾン

GOLFZON社のポータブル弾道計測器です。

ドップラーレーダーとIR技術を組み合わせた「デュアルテクノロジー」を駆使し、ショットからパターまでを2つのデバイスで連携して解析する技術が特徴です。接続した2つのデバイスを組み合わせることで、正確な弾道を再現したシミュレーションゴルフも楽しめます。

「WAVE RADAR」では26種類のショットデータを取得できます。「WAVE PUTT」では8種類のパットデータも取得でき、屋内・屋外での使用も可能です。専用アプリを使えばスマホやタブレット、スマートウォッチとも対応してその場で測定データがわかります。

オンライン利用サービスあり

  • 3コースのフリープラン(無料)
  • 18コースのスタンダードプラン(有料)
  • 100コース以上のプレミアムプラン(有料)

3種類のサブスクリプションから選択可能です。テレビやプロジェクターにつなげれば、大画面でのシミュレーションゴルフも堪能できます。

GOLFZON WAVE(公式サイト)本体価格:495,000円(税込)

5.GARMIN Approach R10

出典:ガーミン

14種類のデータ測定が可能な、手のひらサイズのポータブル弾道計測器です。
モバイル機器と連携すれば、ショットの分散データと統計値の表示、それにスイングキャプチャ機能を使ったスイングの自動録画を使用できます。

最大で10時間使えるため、持ち運びができて屋外での長時間使用も可能です。

有料サブスクリプションに登録すると、43,000のバーチャルコースをラウンドできます。
バーチャルラウンド時のビデオクリップもクラウド保存されるので、ガーミンゴルフアプリを使えば、あとから復習することも可能です。

GARMIN Approach R10(公式サイト)本体価格:88,800円(税込)

6.ボイスキャディ スイングキャディ SC300i

出典:ボイスキャディ

距離計も発売しているボイスキャディのレーダー式弾道計測器です。
屋外・屋内ともに使用でき、重さも435gと楽に持ち運べます。後方1.5mまでなら省スペースにも設置できるなど、操作自体も簡単です。

測定項目は6種類。

リモコン操作も可能です。スマホとBluetoothで連携すれば測定データもアプリ上で表示されるため、スイング動画やデータを用いたスイング分析もスムーズに確認できます。

また、アプリなら本体では見れなかったバックスピン量も表示してくれます。

コンパクトで値段も10万円を切るなど、コストパフォーマンスに優れた弾道計測器です。

ボイスキャディ スイングキャディ SC300i(公式サイト)本体価格:87,780円(税込)

7.フライトスコープ mevo+

出典:フライトスコープ

3Dドップラーレーダー方式の弾道計測器「mevo」の上位機種です。
計測時は、インパクト時のクラブデータとボールの初期値を実測し、18項目のショットデータが取得できます。
スイングを自動録画する機能など、スマートフォンやタブレットでの連携も可能です。

また、mevo+ではios対応のシミュレーション機能がパッケージに含まれているため、以下の機能が楽しめます。

  1. 5つのゴルフコース
  2. 17の練習場
  3. ダーツミニゲーム
  4. オンラインイベント

屋外・屋内ともに計測が可能なので、幅広い使用ができる機種です。

フライトスコープ mevo+(公式サイト)

(単体での販売は終了⇒2023エディションに移行)本体価格:315,000円(税込)

8.フライトスコープmevo

出典:フライトスコープ

mevo+の前機種であり、3Dドップラーレーダー方式が搭載された弾道計測器です。
ゴルフボール2個程度のコンパクトな大きさですが、8種類のデータを取得できる機能が備わっています。

屋外・屋内ともに使用でき、設置も簡単です。
ショット軌跡やビデオ録画の確認機能があるほか、3種類のゲームモードも楽しめます。

単体で使用する弾道計測器のなかでは、持ち運びもしやすく、価格もリーズナブルな製品です。

フライトスコープmevo(公式サイト)本体価格:71,500円(税込)

簡易的なデータで十分なおすすめ機種

高性能で本格的な弾道計測器でなくてもいいという人には、サイズが小さく、持ち運びが楽な機種をおすすめします。

製品名本体価格(税込)
ユピテル スイングトレーナーGST-7BLE18,700円
PRGR RED EYES POCKET HS-13019,800円
ガーミン アプローチG8078,800円

1.ユピテル スイングトレーナーGST-7BLE

出典:ユピテ

ドップラー効果を利用したマイクロ波センサー搭載の測定器です。
高精度でヘッドスピード・ボールスピード・ミート率・推定飛距離の計測ができます。
設置も簡単で、ボール飛球線後方に置くだけで計測が可能です。

計測できるクラブも22種類と多く、左利きの人でも測れる点が特徴です。

スマホアプリ「Golf Vision」(iPhoneのみ対応)と連動させれば、スイングとデータも同時に確認できます。

そのほか、スコアやスイングデータの管理にも対応済。Bluetooth機能を利用し、スマートフォンやタブレット、パソコンで管理ができます。クラブごとの飛距離を把握し、スイング改善にも活用可能です。

重量は110gと軽く、リチウムイオン電池で1日1時間の使用で約2週間稼働します。

ユピテル スイングトレーナーGST-7BLE(公式サイト)本体価格:18,700円(税込)

2.PRGR RED EYES POCKET HS-130

出典:PRGR

マイクロ波センサーを利用した測定器です。
ヘッドスピード・ボールスピード・番手ごとの推定飛距離・ミート率が1画面で同時に表示できます。

計測時は、プロギアが収集した試打データと独自のヘッドスピード基準をもとに、推定飛距離を算出する仕様となっています。画面ではキャリーとトータルの切り替えが自由にでき、アプローチショットも最低10ヤードから測定可能です。

設置は飛球線後方から1.0〜1.2mの範囲でOKなので、狭いスペースでも使用できます。

重量は131g、単4電池4本を使用し、1日1時間の稼働で1ヶ月もつようになっています。

ゴルフだけでなく、野球やサッカーなど、ほかのスポーツにも対応した計測器です。

PRGR RED EYES POCKET HS-130(公式サイト)本体価格:19,800円(税込)

3.GARMIN Approach G80

出典:ガーミン

高感度GPSを内蔵し、レーダー飛距離分析機能を搭載したゴルフナビです。
レーダー技術では、推定飛距離・ヘッドスピード・ボールスピード・スマッシュファクター(ミート率)・スイングテンポの計測ができます。高精度のGPSにより、ラウンド時も正確な距離計測が可能となり、練習でも使えるプラクティスモードが搭載されています。

プラクティスモードの各機能

  • スイングの速度比率を計測するテンポトレーニング機能
  • 42,000以上のバーチャルコースでのシミュレーションラウンド
  • 目標設定したターゲットを狙うターゲットプラクティス

デジタル管理仕様なので、あとでスコアを見返すこともできます。

その他の仕様と機能

  • 3.5インチフルカラータッチスクリーン
  • 直射日光下でも見やすい半透過型液晶
  • 最大 15 時間の長時間駆動(GPSモード)
  • 高低差とグリーンの傾斜情報を表示
  • 防水等級はIPX7
  • 重量:119 g

「ガーミンゴルフアプリ」と「ガーミンコネクト」と連携可能で、友人との競争やラウンド時のアクティビティ情報の確認もできます。

GARMIN Approach G80(公式サイト)本体価格:78,800円 (税込)

iPhoneで計測する弾道計測器

以下、iPhoneを使用して弾道計測器の代わりに計測できるアプリを紹介します。
価格が高くて弾道計測器の購入をためらう場合は、まずはアプリを使用したうえで判断してみてください。

1.GolfBoy(App内課金あり)

出典:ゴルフボーイ

ショットを上から撮影するので、設置には三脚が必要です。
打席前方に人や障害物があると設置できないため、周囲の状況を確認してから設置をしてください。

iPhoneとiPadの2台を利用すれば「サブモニター」機能(有料)が利用できます。
2台をペアリングして、スマホやタブレットに同時に表示させるミラーリングができる機能です。前方と後方からのスイングを同時に確認できるため、スイング解析に役立ちます。

有料版と違い、無料版では利用できる機能が制限されます。詳しくは下記の表で確認してください。

無料機能の場合

ROUND弾道計測の仕組みを利用してシミュレーションゴルフが楽しめます。
CREATORシミュレーション用のオリジナルコースを自作できます。
作成したコースは、 ユーザ同士の共有も可能です。
FORM
※自動撮影のみ。
動画の保存は不可
スイング動画やモーション画像、パノラマ画像の自動保存ができます。
過去のデータとの比較も可能です。
PAIRING
※端末が2台必要
2台のiPhoneをペアリングして、スイングを自動撮影します。

有料機能(¥500/月)の場合

※有料版に登録後は、無料版に加えて下記の機能がすべて利用可能になります。

SHOT・推定飛距離
・ボールスピード
・打ち出し角度
・ミート率
・打ち出し方向がわかります。
PUTT「SHOT」と同様に、ボールやクラブを解析し各種データを測定できます。
FORM無料版に加えて、撮影動画の保存や参考スイングの選択が可能です。

→アプリダウンロードはこちら

2.Shot Vision(App内課金あり)

出典:ショットビジョン

2つめの計測アプリはShot Visionです。
番手ごとの飛距離を把握したり、バラつきを表示したりできます。ショットデータを保存し、あとからのショット分析も可能です。

使用の際は、スマホを左後方にセットし、カメラはiPhoneのリアカメラを使用します。

設置位置

  • iPhoneからボールまで:4フィート
  • iPhoneからかかとまで2フィート約0.6m

計測できるデータは以下の5種類。

  • 推定飛距離(キャリー・トータル)(有料:月1,400円~)
  • ボールスピード
  • クラブスピード
  • スピン量
  • 入射角

対応ios:15.0以降
計測も早く、誤差もそれほど生じません。入門用としても十分な機能がついたアプリです。

ダウンロードはこちら

プロも使う本格的な弾道測定器

1.Trackman4(トラックマン4)

公式サイトはこちら

トラックマンはPGAツアーをはじめ、多くのプロゴルファーが利用する高性能弾道測定器です。
高精度のレーダー技術と高速カメラを搭載し、デュアルレーダーシステムを駆使して、ボールとクラブを追跡&解析します。

測定項目は30以上。ボールやクラブの位置、速度や軌道も正確に捉えて計測します。

スピン量・打ち出し角度・ボールスピードなどの飛びの3要素に加え、アタックアングル(入射角)・フェース角度・スピン軸・キャリーディスタンスなど、幅広いデータ測定が可能です。

モバイル機器やPCとも連動が可能で、屋外・屋内どちらでも精度の高い測定ができます。
重量は2.8kg、バッテリー持続時間も最大4時間稼働します。

レーダー式だけでなく、カメラ式も含んだなかでも、世界トップの精度を誇る弾道計測器です。

「Track Man」について詳しく知りたい人はこちら

2.GC Quad(ジーシークワッド)

公式サイト(foresightsports) 購入サイト(エンジョイゴルフ・スポーツジャパン)


出典:foresightsports

カメラ式では、最高精度を誇る弾道計測器です。

GC Quadでは、4つの高解像度&ハイスピードカメラを搭載し、インパクトの瞬間を超高精度技術で捉えます。カメラは1秒間に最大10,000枚の写真撮影が可能なほど高い性能を有しており、撮影した画像をもとにボールの位置や軌道を正確に計測して、弾道解析を行います。

打った直後に結果がわかるため、飛距離やスピン量・クラブスピードなどのデータも、ストレスなく閲覧可能です。

リッキー・ファウラーやブライソン・デシャンボーも使用し、スイング改善を行った結果、ドライバーの飛距離アップにもつながっています。

屋外でも見やすい大型ディスプレイを採用、重量も3.8kgと移動もできるため、屋内外どちらでも使用可能です。

バッテリーが6〜8時間持続するので、充電設備のない環境下でも十分耐えられる仕様となっています。

トラックマンと並んで、世界でも有数の高性能計測器です。

「GC Quad」について詳しく知りたい人はこちら

価格帯別おすすめ弾道計測器

弾道計測器 おすすめ

弾道計測器を価格別にまとめてみました。
開発に予算も時間もかかるため、さすがに1万円未満で販売されている機種はありませんでした。

ポータブルで安い機種だと機能が制限されており、高機種になるほど測定項目や精度が格段に上がっていきます。

1万円未満 なし

1万円~5万円

製品名本体価格(税込)
ユピテル スイングトレーナーGST-7BLE18,700円
PRGR RED EYES POCKET HS-13019,800円

5万円~10万円

製品名本体価格(税込)
フライトスコープmevo71,500円
GARMIN Approach G8078,800円
スイングキャディ SC300i87,780円
Rapsodo MLM2 Pro88,000円
GARMIN Approach R1088,800円

10万円~50万円

製品名本体価格(税込)
フライトスコープ mevo+315,000円
スカイトラック324,500円
GOLFZON WAVE495,000円

50万円以上

製品名本体価格(税込)
ブッシュネル ローンチプロ約50万円
トラックマン約300万円
GC Quad約220万円

練習・ラウンドに弾道計測器を活用する方法

弾道計測器の活用ポイント

弾道計測器は、屋内・屋外ともに利用できる機種を多く販売しています。
この章では、屋内・屋外それぞれの場所で使うメリットや弾道計測器の活用方法を紹介します。

屋内練習場での利用

多くの弾道計測器は、おもにインドアゴルフの施設内で使われています。

  • 個室の会員制インドアゴルフ
  • レッスンを実施しているスクール施設

上記の施設では、コンセプトに応じて機種が違います。使いたい機種がある場合は、あらかじめ公式サイトで機種を確認してから利用しましょう。
屋内練習場で利用するメリットは、天候に左右されないことです。弾道は天候による外的要因で変化しますので、スイングの基準を把握するためには、最初は屋内での利用がおすすめです。

設置費用はかかりますが、いつでも好きな時間に練習したい場合は、自宅に設置する方法もあります。自宅の広さや予算に余裕があればプライベートスタジオの設置、それが難しい場合は弾道計測器とネットを置くだけでも簡易的な練習環境が整います。

屋外プレーでの利用

持ち運びできる弾道計測器なら、ゴルフ場での分析に活用できます。
コースに持ち込んで、ティグランドやライごとの弾道を確認してみてください。

ゴルフ場では、ライや天候により弾道やショットの結果が変わるので、屋内環境とは違う実践的なデータが取得可能です。
レーダー式の弾道計測器は、ボールが着地するまで追尾して計測結果を算出します。風などの状況を含めた計測ができるため、屋外で使用する場合はレーダー式をおすすめします。

※屋外で使用するときの注意点

  • 雨など天候が悪い場合は、機械が故障するので使用は避ける
  • スロープレーにならないように早めのプレーを心掛ける

データ分析と自己改善

データ取得後は、取れたデータの分析方法とどう改善に生かすかを考えてみましょう。
以下の点に注目して分析してみてください。

  • 番手ごとの飛距離を把握する
  • スイング軌道を確認する
  • スイング動画を編集する

各番手の飛距離は、スピン量やボールスピード、打ち出し角度から計算されます。

表示されたデータをラウンド時の参考にしてください。弾道計測器では、スイング軌道やインパクト時のフェース角度・スピン量から、左右どちらに曲がるかも再現してくれます。
何球か打てばスピン量のデータもまとまるので、持ち球を作りたいときにも役に立ちます。

スイングの録画機能がある機種だと、線や丸を引いて、軸がブレていないかの確認もできるため、スイング改善に有効です。身体の動きが客観的に見られるので、もしコーチがいなくてもセルフでスイング改善が行えます。

ゴルフシミュレーターとの連動

弾道計測器では、アプリやソフトを利用したシミュレーションゴルフが体験できます。
日本を含めた世界各国の有名ゴルフ場が登録してあり、登録数が多い機種だと、数百コース以上のなかから選択可能です。シミュレーションではティグランドの決定や、天候の設定、OKパットの距離設定など、コースの難易度も自由に変えられます。

また、ラウンド以外にもアプローチ・パターの練習やミニゲームも楽しめるため、退屈せずに練習できるでしょう。たまにオンラインでオープンコンペを行っているイベントがあるので、興味があれば挑戦してみるのもいいかもしれません。

レッスンでの活用

多くのインドアゴルフスクールでは、弾道計測器を使用したレッスンを行っています。弾道測定器が普及する前までは、資格を持ったコーチの経験に頼らざるを得ませんでした。

現在のレッスンでは、

1.悩みをヒアリングする

   

2.弾道計測器を使ってデータを取得する

   

3.データを分析して個人に合わせたスイングに改善する

おおよそ、この流れで行われています。

弾道計測器のデータをもとにレッスンを行うので、コーチの感覚だけに頼ったレッスンになることはありません。改善ポイントをピックアップできる機能が備わっているため、スクールに通う際も安心してレッスンに望めます。

ゴルフ弾道計測器のまとめ

弾道測定器 選び方

ここまでは、ゴルフ弾道計測器の活用方法やおすすめ機種を解説してきました。

弾道計測器には種類が多く、それぞれ特徴があります。

以下では機種の特徴をふまえたうえで、おすすめの弾道計測器の選び方を解説します。

各機種の特徴と選び方

弾道計測器の機種ごとによる、特徴と選び方を表にしましたので参考にしてください。

高性能タイプ

特徴・精度が高い
・データ数が詳細にわかる
・設置と設定に時間がかかる
選び方・知りたいデータが取得できるか
・価格
・設置しやすいか
・モバイル、PCと連動可能か

簡易タイプ

特徴・持ち運びが楽
・高性能タイプにくらべて安価
・操作、設定がしやすい
・取得データが限られている
選び方・大きさや重量を確認する
・価格
・駆動時間がどれくらいか
・モバイル、PCと連動可能か

高性能タイプが簡易タイプと違う点は、飛距離やスピン量といったデータの解析量と精度が挙げられます。
高性能レーダーやハイスピードカメラでは、詳細にデータを取得でき、弾道軌跡を高精度で解析・再現してくれます。

簡易タイプで取得できるデータは数値のみ、弾道軌跡はわかりません。数値を参考に、自分で「これぐらい曲がるかな」と判断する必要が面倒に思うかどうかで選ぶようにしましょう。

簡易タイプの特徴は、コンパクトなデザインでどこにでも持ち運びがしやすい点にあります。
高性能タイプにくらべて、設置もしやすいため、練習場でも気軽に使えます。表示されるデータ数は限られていますが、距離把握やバラつき具合の分析など、簡易的な使用においては十分な機能といえるでしょう。
スマートフォンやタブレットとも連携できるので、その場でのデータ確認も可能です。なにより、リーズナブルな価格で購入できる点が簡易タイプのメリットといえます。

弾道計測器は、機能や価格により種類も幅広く販売されています。
使用の目的や用途、それと予算も含めたうえで、最適な機種を選んでいきましょう。

おすすめランキングコーナー

独自の評価で「レーダー式」「カメラ式」「コストパフォーマンス部門」の3部門で弾道計測器をランキング付けしてみました。

レーダー式部門

1位:トラックマン

2位:GOLFZON WAVE

3位:GARMIN Approach R10

レーダー式でおすすめなのは、やはり「トラックマン」です。細部まで計測可能な高性能・高精度な機能が、ほかの機種よりも優れている弾道計測器です。

2位の「GOLFZON WAVE」はドライバーからパターまで、デュアルシステムにより、すべてのクラブが円滑に計測可能です。

3位の「GARMIN Approach R10」はコンパクトながら測定項目も多く、高い精度で測定できる点が優れています。

カメラ式部門


出典:foresightsports

1位:GC Quad

2位:ブッシュネル ローンチプロ

3位:スカイトラック

カメラ式は「GC Quad」が最も高性能な弾道計測器といえるでしょう。

2位の「ブッシュネル ローンチプロ」も3台のハイスピードカメラで撮影するため、とても高い精度で計測結果を再現してくれます。

3位の「スカイトラック」は多くのインドアゴルフ施設に導入されているなど、その性能の高さから、ゴルフ関係者の間でも高評価を得ている計測器です。

コストパフォーマンス部門


出典:ガーミン

1位:GARMIN Approach R10

2位:Rapsodo MLM2 Pro

3位:スイングキャディ SC300i

コストパフォーマンス部門の1位は「GARMIN Approach R10」です。測定データも誤差が少なく、なにより持ち運びが楽です。価格と機能を考えると、だいぶコスパの良い機種といえます。

2位の「Rapsodo MLM2 Pro」は設置のしやすさからモバイル機器との連携までストレスなくでき、測定できるデータも豊富です。

3位の「スイングキャディ SC300i」もスマホを使ったスイング分析など、10万を切る価格で再現できる点が優れています。

トラックマン・GC Quadで練習するならNERD GOLFがおすすめ!

NERD GOLF

高性能弾道計測器を体験したいときは、NERD GOLFを利用してみてはいかがでしょうか。

NERD GOLFは千葉県流山市に2022年5月オープンした「SHOP・工房一体型」インドアゴルフ練習場です。

日本のインドアゴルフ施設にはほとんどない「時間貸し」にて営業しており、リーズナブルな価格で「トラックマン4」と「GC Quad」を体験できます。

弾道測定器の利用料金(1回の予約で最大3名まで利用可)

弾道計測器利用料金(税込)/1時間
トラックマン3,300円
GC Quad2,200円

※シミュレーションゴルフは追加料金なしで利用できます。

会員制ではないので月会費が必要なく、いつでも好きな時間に予約が可能です。
トラックマンやGC Quadは測定項目が多く、一般のアマチュアゴルファーでも理解できない部分が数多くあります。

NERD GOLFではトラックマン認定士が在籍しており、各種数値を詳しく説明してくれるため、効率よく分析内容を理解できます。※別途料金が必要です。

トラックマンを利用したレッスンも好評!

NERD GOLFでは資格を持ったプロが、各種データを細かく分析したうえで、レッスンを行います。

トラックマンを利用したレッスンを受けて、理想的なスイングへと変えていきませんか。

ぜひ一度、NERD GOLFで高性能弾道測定器を体験してください!

→NERD GOLFのレッスン予約はこちら←

住所〒270-0137
千葉県流山市市野谷118-12
電話番号080-7946-1034
アクセスつくばエクスプレス/東武アーバンライン「流山おおたかの森駅」よりバス5分
営業時間全日
13:00~22:00
定休日:水曜日
打席数3打席
料金レッスン(1時間)
PGAレッスンプロ
11,000円(税込)
NERD GOLFアドバイザー
5,500円(税込)

計測機器(1時間)
1階Track Man
3,300円(税込)
2階GC Quad
2,200円(税込)
体験
フリー練習
1時間2,500円~
レンタル〇(クラブ)
公式サイトNERD GOLF(ナード ゴルフ)流山店